運動中に咳、喘鳴や息苦しさがでた時は運動誘発性喘息を疑います。同じお子さんでも季節や運動の種類によりおこりやすさは違っています。寒い時のランニングやマラソンでおこりやすく、水泳ではおこりにくいことが観察されています。運動することで呼吸の回数が多くなり、気道内の温度が下がったり、水分が失われたりするため気道の上皮の浸透圧が上昇しておこると考えられており、運動を中止すると15分ぐらいで回復することがあります。
対策
- 準備運動を十分に行う
- 冬場のマラソンなどの時にはマスクを着用し気管支喘息気道内の湿度と温度を保つようにする
- 運動前に予防薬を使用することにより予防できることがある
かかりつけの医師とよく相談して、運動に積極的に参加できるような環境を整えてください。
息苦しそうにした場合にはすぐに運動をやめて休息させましょう。普段は喘息症状がなくなり、一見治ったように見えても運動誘発発作のみ残っていることがあり、気道の過敏性が残っていることがわかります。
アレルギーの原因になるもの(抗原)を減らす
乳幼児の気管支喘息の原因となる物質(抗原)の代表はダニです。ダニやハウスダストなどを取り除くための掃除、特に寝室の掃除、とりわけ寝具の手入れは重要です。布団の丸洗いや掃除機がけも有効ですが、費用も労力もかかります。
最も簡単で効果があるのは高密度のシーツで布団をくるむことです。特に羽毛布団を使用するときには必須アイテムとなります。高密度のシーツを使用しない場合には、その布団は定期的に丸洗いをするか入念な掃除機がけを行います。カーテンにもダニがつきますので時々水洗いをしましょう。
対処、対策は「気管支喘息」をご覧ください。
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